引っ越し会社との契約時に受け取った書類には、「作業員への寸志・心づけは不要です」と書いてあり受け取らない業者も多くなっています。
しかし渡す必要はないと聞いても、やはり「抜かりなく仕事をしてほしい」「良い仕事をしてくれて助かった」と思うと渡たくなるのが「心づけ」ではないでしょうか。
そんな方に、ここでは心づけの額や、渡すタイミングなどのポイントを紹介します。
一般的な相場金額
「心づけ」はあくまでも「きもち」ですので、作業スタッフ一人につき1000円程度で十分でしょう。人数分の金額(3人なら3000円、5人なら5000円)をポチ袋などに1人分(1000円)ずつ分けておき、それらをひとまとめにして祝儀袋に入れましょう。必ずしも祝儀袋である必要はなく、普通の封筒や、紙に包むだけであってもOKです。あまり堅苦しく考える必要はありませんが裸のまま渡すのはやめましょう。
寸志(心付け)を渡すタイミング
また、渡すタイミングですが、どのような理由から「心づけ」を渡したいのか、ということでもタイミングは分かれます。
「心づけ」の有無で作業に差が出るなどということはほとんどありませんが(そんなことではプロ失格!)、「手抜きのないようにキッチリと仕事をしてもらいたい」と思って渡す場合は、作業が始まる前に「今日はよろしくお願いします」と渡しておくと良いでしょう。
もう1つは、「感謝の印」という意味で渡す場合です。この場合は、「お疲れ様でした。お世話になりました。どうもありがとうございました」などの言葉と一緒に、作業の全終了時に渡すのが一番良いタイミングです。
引越し作業の開始前も、引越し作業の終了時も、作業スタッフのリーダーから挨拶がありますので、どちらにしても、「心づけ」はその際に手渡すようにしてください。
どちらかと言えば作業員と距離を縮めるのは早いにこしたことはないですから、最初に渡す方をおすすめします。
作業スタッフにとっても「心づけ」はやはり嬉しいものです。「頑張らなきゃ!」と一段とモチベーションも上がるでしょう。
心付けを渡すのが勿体ないという方もいるかもしれませんが、見積もりを取る段階で一括見積りを利用し複数社で金額を比較すれば、寸志分くらいは絶対安くなりますから、最初の時点でしっかり見積はとりましょう。数千円でお互いが気持ちよくなれるなら安いものだと思います。